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今回は、昼夜の寒暖差が生んだ、奥深いメルロの魅力「ビーニャファレルニアメルロ」です！

「ビーニャファレルニアメルロ」は、標高2070mに位置する世界で最も高地にあるブドウ畑のひとつを誇るワイナリー、「ビーニャ・ファレルニア」によって造られる特別な赤ワインです。

アンデス山脈のエルキバレーに広がるこのワイナリーは、チリのワイン産業に革新をもたらし、壮大な自然環境を生かしてワイン造りに取り組んでいます。

ワインの生産地であるエルキバレーは昼夜の寒暖差が激しく、日中は灼熱の太陽がブドウに力強い味わいをもたらし、夜は急激に冷え込むことで繊細で鮮やかな酸味が引き立てられるという、独自の気候条件に恵まれています。

この「ファレルニア・メルロ」の生産工程は、まず手摘みによるブドウの収穫から始まります。

職人の手により丁寧に摘み取られたブドウは、除梗・破砕され、ステンレスタンクで26～28度の温度に保ちながら約10日間かけて発酵されます。

その後、100％のマロラクティック発酵を経て、全体の60％がフレンチオークとアメリカンオークの樽で4ヶ月間熟成されることで、より複雑で深みのある味わいが引き出されています。

このメルローは、視覚的にも深く美しい色合いをもち、豊かなブラックチェリーのアロマに加えてバニラやミントのほのかな風味が感じられます。

口当たりはしっかりとしたボディ感があり、滑らかなテクスチャーと共に長く持続する余韻が特長です。

これにより、飲む人を魅了し、至福のひとときを提供します。

ファレルニア・メルロは、赤ワイン愛好者にとって、特別なディナーや集まりの席で一際輝く存在となることでしょう。

ビーニャファレルニアは、1998年にアルド・オリビエ・グラモラとエノロジストのジョルジオ・フレッサティによって設立されました。

アルドはイタリア・トレンティーノ出身で、12歳のときにチリに移住し、そこでブランデー製造を営んでいました。

一方、ジョルジオは1995年にエルキバレーを訪れ、その自然美とポテンシャルに魅了され、翌日にはワイン造りを決意するほどの衝撃を受けました。

こうして1997年に最適な場所を見つけ、徹底的な調査を経て葡萄が植えられました。

以後、彼らはエルキバレーの自然と調和する独自のワイン造りに挑戦し、地域のワイン文化をリードする存在となりました。

このワイナリーには4つの畑があり、それぞれが特有の気象条件を持ち、異なる葡萄の成長を支えています。

特にファンタと呼ばれる畑は、標高1700～2070mに位置し、広さは30haにおよびます。

昼間の灼熱と夜間の冷涼さがもたらすこの寒暖差が、ブドウに豊かなフレーバーと爽やかな酸を与え、エルキバレーならではの味わいを引き出します。

この地ではペドロ・ヒメネス、ムスカテル、ソーヴィニヨン・ブランなどの多様な品種が栽培され、これまでピスコ用として親しまれてきた地域に、革新的なワイン生産の可能性を広げることとなりました。

また、ファレルニアのワインラベルには、エルキバレーにかつて住んでいた先住民族ディアギータ族が陶器などに使用していたシンボルがデザインされています。

このシンボルは地元の美術館で見つけ、地域の歴史や文化を尊重し、継承する思いが込められています。

ディアギータ族の伝統とこの地のワイン造りの誇りが、ラベルに描かれるシンボルマークに込められ、ファレルニアのワインに一層の深みを加えています。

特別な土地と自然に育まれた「ビーニャファレルニアメルロ」は、地域の誇りと情熱が一体となった逸品です。

是非一度試してみてはいかがでしょうか。

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