#オーク樽 ：お酒関連ワード解説 [ #輸入酒のかめや ]

この輸入酒のかめやWEBショップ本店のブログで使われている、お酒関連の様々な用語や言葉、原料などを解説しています。

お酒に詳しくない人でも楽しめるように、専門用語や難しい言葉を分かりやすく説明しています。また、お酒を買う前に知っておくと、お酒選びに役立つ情報が満載です。

今回は、「オーク樽」です。

ウイスキーは、数年にわたって樽で熟成されます。この樽は、オークと呼ばれる木材で作られます。オーク樽には複数の種類の木材が使用されます。使用する木材によって、ウイスキーに与えられる風味が変わる仕組みです。

それでは今回は、そのオーク樽の種類や、それぞれの特徴についてご説明致します。

ホワイトオーク

ホワイトオークは、北米に生息しているナラの木であり、アメリカンオークとも呼ばれます。現在、オーク樽の製造においては、使用される木材の90%がホワイトオーク製であり、ウイスキー樽の主流となっています。

ホワイトオーク製の木材は、水分を通しにくい性質を持っており、ウイスキーを貯蔵する際に液漏れを防止するのに適しています。そのため、ホワイトオークはウイスキー樽の主要な材料として使用されています。

また、ホワイトオークは加工に適しており、利用可能な部分が多いため、比較的安価に入手することができます。この点からも、コスト面での優位性があります。

スパニッシュオーク

スパニッシュオークは、ヨーロッパに多く生息しているナラの木であり、ヨーロッパオークやコモンオークとも呼ばれます。かつてはウイスキーの熟成において主流でしたが、耐水性が低く水を通しやすい性質を持つため、スパニッシュオークではなく、耐水性が高いアメリカンオークが使用されるようになりました。

スパニッシュオークは、樽を作ってすぐにウイスキーを熟成させると、ウイスキーに大きな影響を与え、刺激が強すぎる味わいになってしまいます。そのため、スパニッシュオーク製の空き樽は、シェリー酒と呼ばれるワインの一種を熟成させるために再利用されることが一般的です。

ちなみに、初めてウイスキーの熟成が行われたのは、スパニッシュオーク製の樽でした。密造したウイスキーを隠すために、シェリー酒の熟成に使用された空き樽にウイスキーを貯蔵していたところ、甘くて飲みやすい味わいが生まれ、現在のウイスキーのスタイルが確立されるきっかけとなりました。

フレンチオーク

フレンチオークは、フランスを中心に生息するナラの木であり、特徴としては含まれているタンニンの量が非常に多いです。フランスはワインの代表的な産地ですが、ワインの熟成にはタンニンが豊富な樽が重要とされるため、フレンチオークはワインの熟成に適した木材として利用されます。

しかし、最近ではウイスキーの熟成にも使用されることがあります。主に、他の樽で熟成させたウイスキーをワイン樽でさらに熟成させるカスクフィニッシュにおいて利用されます。スパニッシュオークで熟成されたシェリー酒もワインの一種ですので、ウイスキーの熟成においてはワインも密接に関わっています。

ジャパニーズオーク

ジャパニーズオークは、その名の通り、日本に生息しているナラの木であり、ミズナラとも呼ばれます。この木材は加工に非常に手間がかかるため、コストパフォーマンスが悪く、日本以外の国ではほとんど使用されていません。

また、ジャパニーズオークに含まれるタンニンは、ウイスキーに対して効果が現れるまでの時間が非常に長く、10年未満の熟成ではウイスキーの味わいが十分に発展しないことがあります。

これらの理由から、樽の材料としては不向きに見えますが、十分な手間をかけて熟成させれば、他に類を見ない洗練されたジャパニーズオーク由来のウイスキーが生まれる可能性を秘めています。

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以上、オーク樽と一言に言っても色々種類がありますね。それぞれの特徴を知った上で飲み比べてみると、また違った楽しみ方が出来ますね。

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